ジッポを長く使ってきていると、お気に入りのジッポに愛着が湧き、「もっといい音を鳴らしたいなぁ」と思うものですよね。
最近はチューニングジッポといってジッポの開閉時の音をよくなるように改造したジッポがフリマアプリで出品されています。
実はジッポの開閉時の音はヒンジや蓋をちょっと加工することで、音質を簡単に調整することができます。
そこでこの記事ではジッポの開閉時の音質を改善させる方法を3つまとめて手順画像付きでご紹介します!
この記事を参考にして、お気に入りのジッポの音を調整してください!
自主修理したジッポはZippo社の保証対象外になりますので、ご注意ください。
また、本記事のDIYは効果を必ずしも保障するものではありません。完全自己責任でお願いします。
目次
音質調整方法その1:ヒンジのガタツキを直す
まずジッポの蓋をきつくすることで音質を改善することができます。
どれぐらいきつくするのかというと画像のように蓋を開けたときに蓋が90度ぐらいで自立できる程度が理想です。
(左が調節していないジッポ、右がチューニングしたジッポ)
これは買ったばかりの新品でもヒンジがユルユルの場合もあります。
蓋がユルユルだと蓋の音の振動がすぐに減衰してしまうので、音が響きづらくなってしまいます。
ヒンジをきつくすることでいきなり音質が改善されるという感じではありませんが、これをやらないとこの後紹介する方法の効果がなくなってしまうので必須の作業になります。
ヒンジをきつくする方法は以下の3つです。
ユルユルの直し方①:
ヒンジピンはジッポを使えば使うほど摩耗していき、それによってヒンジがユルユルになっていきます。
ピンが摩耗しているとこの後紹介する方法でもガタツキが治らない場合があるので交換をお勧めします。
ヒンジピンの詳しい交換方法はこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
↓100均工具のみ、詳しいヒンジピンの交換方法はこちら↓
ユルユルの直し方②:ヒンジ穴を狭める
ピンに問題がなければ、次はヒンジ穴をつぶして狭くすることでヒンジをきつくしていきます。
方法はこのようにヒンジのあなが完全につぶれてしまわないようにドライバー(1.2 mmか1.1 mmを推奨)を入れて
ペンチで穴を狭くしていきます。ドライバーをかませていれば、結構力を入れて大丈夫です。
ケースを傷つけたくない場合はペンチにマスキングテープを巻いておくといいです。
また、孔の形は変わっても孔の向きは変わらないように注意してください。ヒンジがはまらなくなります。
ユルユルの直し方③:ヒンジ穴を加工する
次にヒンジ穴の向きを変えることでヒンジをきつくしていきます。
加工前のヒンジはこのように上下でヒンジの向きがそろっていてスカスカです。
ですので、ヒンジ穴の向きを↓の画像のように加工してしっかりはまるようにしていきます。
加工方法は画像のようにヒンジの穴にドライバーを入れて、てこの原理で穴の向きを少しだけ変えていきます。
この作業はあまり力を入れなくても大丈夫です。曲げすぎるとヒンジが元に戻らなくなるので少しずつ力を加えて慎重に行いましょう。
逆の穴も同様に
下蓋も同様に
ヒンジの向きを加工してヒンジを上下はめ込むと(ヒンジ幅を狭くしたので結構力を入れないとはまらなくなっています)
なんとピンを刺していなくても蓋が自立するようになります。
この状態になったら成功です。
ピンを刺すのも大変ですが、ピンを戻せば最初に紹介したように蓋が90度で自立するようになります。
音質調整方法その2:ヒンジを浮かせる
この音質調整が、一番音色の変わる重要な調節です。
この調節方法は上蓋に溶接されているヒンジを少し加工してやることで、音を響かせるというものです。
上蓋ヒンジはこのようについています。
ヒンジのこの部分を
このように蓋から引きはがす方向に引っ張り
わずかに隙間を作ることで、音の響きを増幅することができます。
実際の方法としては、ヒンジ部分をドライバーやペンチを使って加工していきます。
ヒンジを曲げすぎると蓋が閉まらなくなることがあります。少し曲げてインサイドユニットを戻して確認、インサイドユニットを外して再度曲げる、、、を繰り返して少しずつ調整しましょう。
蓋がうまく閉まらなくなったら焦らすに逆方向に曲げなおしましょう。
また、無理に力を入れるとヒンジが外れてしまう可能性があるので、最小限の力加減で注意して行ってください。
曲げて、インサイドを戻して音確認 → 曲げて、インサイドを戻して音確認 → 曲げて、インサイドを戻して音確認…
を繰り返して、理想の音になったら完成です!
音質調整方法その3:カムスプリングの交換
カムスプリングはジッポの蓋が勢いよくピーンと開いたり、ぴったりと閉まったりする力を作り出してくれているパーツです。
ですので、カムスプリングはジッポの開閉時の音に直結している大事にパーツです。
このパーツの劣化によってスプリングの働きが弱くなっているといい音はならなくなっていきます。
よってカムスプリングを交換することによってジッポの音質を向上させてやることができます。
↓↓カムスプリングの交換方法はこちらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
↓100均工具のみ、詳しい交換方法はこちら↓
音質調整方法その4:アーマージッポ
最後に紹介するのは調節方法ではなくZippoそのものです。
ジッポのケースには大きく2つのモデルがあります。
通常のレギュラーモデルとアーマーモデルです。
アーマージッポーは’鎧’ (よろい)を意味するネーミングのとおり、レギュラーモデルと比べ1.5倍程の厚みがあります。
フリマサイトで販売されているチューニングジッポはほとんどこのアーマーモデルを使用しています。
それはなぜか
アーマージッポのケースは通常より厚いプレートで作られており、レギュラーモデルと比べて圧倒的に音が響きやすい造りになってるからなんですね。
特に開けたときの「キーン」という残響音に伸びがあり、音の余韻が長くなっているという違いがあります。
ぜひ、ご自身でジッポの音質改善をする際は、アーマーモデルで始めて見てはいかがでしょうか。
アーマージッポ一覧
ZIPPO ジッポ ARMOR アーマー 169 真鍮無垢 ブラス ポリッシュ仕上げ
¥6300円(税込)
ZIPPO ジッポ ARMOR アーマー 162 シルバー ブラッシュクローム
¥4999円(税込)
アーマージッポ+ヒンジピンのチューニングセット
【チューニングセット】ZIPPO アーマー 169 真鍮無垢 + 交換用ゴールドヒンジピン
¥6900円(税込)
【チューニングセット】アーマーZIPPO 162 シルバー + 交換用シルバーヒンジピン
¥5600円(税込)
まとめ
今回はZippoの音質改善チューニング方法を3つご紹介しました。
・ヒンジの位置を調節する(効果大)
・カムスプリングの交換
・アーマーモデルは音が響きやすい
という感じですね。
コツさえつかめば、簡単ですし、しっかり効果もあります。
蓋を開ける力加減なんかも関係していきますから、何度も開け閉めしていい音を鳴らす感覚を掴んでみましょう。
では、皆さん良いZippoライフをお過ごしください!
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